ニット総合カタログ
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いろどりフィットネスらくらく健康器具アクティブ健康器具ピクトパネル健康器具ニットでは金子嘉徳教授の監修で、すべての健康器具にメッツ(推定値)を設定しています。メッツの値は利用者に合わせた健康器具選定の目安になります。利用者にメッツを案内するピクトパネルもご用意しています。女子栄養大学実践運動方法学研究室教授保健学博士 金子嘉徳近年、日本は世界でも例のない速さで超高齢時代に突入し、2015年には人口の4分の1が65歳以上になりました。2025年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となります。超高齢社会では、医療や福祉の領域だけでなく、経済・産業・文化にもさまざまな課題が生じています。健康づくりにおいては、要介護状態になる前のフレイル(虚弱)予防が重視されています。フレイル予防には、運動、栄養、社会参加が重要となります。そのうち運動では、体力の柔軟性、持久性、筋力を維持することが大切です。そのための解決方法の一例が、自分に合った運動法を自らつくることができる「3群体操」です。3群体操は、ストレッチ(1群)、有酸素運動(2群)、筋力トレーニング(3群)で構成する運動方法です。これらの方法を継続して習慣化するには、運動環境を考えることも必要です。近年、健康器具を設置する公園が世界的に増えています。多様な健康器具の設置により、いつでも目的や対象者にあった運動が選択できるようになりました。また、健康器具を並列して複数台設置するなどの工夫で、運動実施者同士の会話がはずみやすくなり、知り合いが増えることから、公園での健康づくりは、高齢者の孤立防止や認知症予防にも効果が期待されています。さらには近隣の公園での住民の健康づくりが盛んになることにより、コミュニティの活性化の機会にもなると予想されます。なお、効果的な健康づくりのためには正しい運動方法を発信することが重要となります。イベントなどで健康器具の利用方法を提供する取組みも盛んになってきていますし、最近ではスマートフォンなどを利用して、屋外でも手軽にインターネットの運動動画を視聴できます。ハードとソフトとの上手な組み合わせにより、地域住民のさまざまなニーズへの対応が可能となり、公園での健康づくりと健康器具の可能性は、さらに広がっていくでしょう。健康づくりと活発なコミュニティを支える公園活用と健康器具日本大学文理学部体育学科卒業日本大学大学院文学研究科教育学専攻博士後期課程修了東京理科大学講師国立身体障害者職業リハビリテーションセンター講師女子栄養大学助手を経て、平成18年より女子栄養大学実践運動方法学研究室・教授。(現在に至る)日本体操学会 前会長主な研究生活習慣病の一次予防・介護予防の運動方法・用具開発公園での健康づくりに関する研究市民活動坂戸市健康づくりボランティア「元気にし隊」平成15年~17年度、平成25年度代表地域支援坂戸市「地域健康運動リーダー」 越生町「運動サポーター」などの運動指導、介護予防運動指導員養成講座の創設これまでに創案してきた「ご当地体操」川越市「芋美(かんび)体操」坂戸市「坂戸リフレッシュ体操」毛呂山町「もろやま体操」沖縄県久米島町「へちま体操」高麗郡建郡1300年記念事業「高麗美舞(びまい)体操」、埼玉県ふるさと創造資金による埼玉県美里町「ミムリン体操」「 ミムリン・エアロビダンス」「ミムリン・ふりこまないで体操」金子嘉徳(かねこ よしのり)183

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